“ひてんやしゃ”の漢字の書き方と例文
語句割合
飛天夜叉100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
わけて弟のほうは、その太股ふともも飛天夜叉ひてんやしゃ刺青いれずみを持ち、嶺を駆ければ、鹿しかおおかみは影をひそめ、鳥も恐れ落ちなんばかりな風があった。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
わたしにも判らないが、太平広記に、天人が飛天夜叉ひてんやしゃを捕えて成敗する話が載せてある。飛天夜叉は美女である。蔡の見たのも或いはこの夜叉のたぐいであるかも知れない。
「はい、まずさようでござりまするが、実は飛天夜叉ひてんやしゃ桂子かつらこめが……」
あさひの鎧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
「そうです、あれが飛天夜叉ひてんやしゃとアダ名のあるきゅうしょう一で」
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
飛天夜叉ひてんやしゃ、飛天夜叉!」
あさひの鎧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
ならず……美人だとすると生酔いで……どうも変だ! 少し違う! ……どっちに致しても美人でなければならず……美人ということであってみれば……飛天夜叉ひてんやしゃ殿がまず美人! こいつだ! わかった! やっと埓があいた! ……俺酔っていない
あさひの鎧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)