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掻曇
ふりがな文庫
“掻曇”の読み方と例文
読み方
割合
かきくも
100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
かきくも
(逆引き)
折から
一天
(
いってん
)
俄
(
にわか
)
に
掻曇
(
かきくも
)
りて、
颷
(
ど
)
と吹下す風は海原を
揉立
(
もみた
)
つれば、船は
一支
(
ひとささえ
)
も
支
(
ささ
)
えず矢を射るばかりに突進して、
無二無三
(
むにむさん
)
に沖合へ流されたり。
取舵
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
洗ふ
水音
(
みづおと
)
滔々
(
たう/\
)
として其の夜は
殊
(
こと
)
に一
天
(
てん
)
俄
(
には
)
かに
掻曇
(
かきくも
)
り
宛然
(
さながら
)
墨
(
すみ
)
を
流
(
なが
)
すに似て
礫
(
つぶて
)
の如き
雨
(
あめ
)
はばら/\と降來る
折柄
(
をりから
)
三更
(
さんかう
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
小夜
(
さよ
)
更
(
ふ
)
けてから降り出した
小雨
(
こさめ
)
のまた
何時
(
いつ
)
か知ら
止
(
や
)
んでしまった
翌朝
(
あくるあさ
)
、空は初めていかにも秋らしくどんよりと
掻曇
(
かきくも
)
り、
濡
(
ぬ
)
れた小庭の植込からは
爽
(
さわやか
)
な涼風が動いて来るのに
散柳窓夕栄
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
掻曇(かきくも)の例文をもっと
(6作品)
見る
掻
漢検準1級
部首:⼿
11画
曇
常用漢字
中学
部首:⽇
16画
“掻”で始まる語句
掻
掻巻
掻込
掻合
掻廻
掻消
掻口説
掻取
掻分
掻乱
“掻曇”のふりがなが多い著者
ステファヌ・マラルメ
作者不詳
泉鏡花
永井荷風