“かきくも”の漢字の書き方と例文
語句割合
掻曇100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
たゆたひて、知らずや、かしこ掻曇(かきくも)る夜(よる)の一天(いつてん)
日中(ひなか)は硝子(ビイドロ)を焼くが如く、嚇(かっ)と晴れて照着(てりつ)ける、が、夕凪(ゆうなぎ)とともに曇(どん)よりと、水も空も疲れたように、ぐったりと雲がだらけて、煤色(すすいろ)の飴の如く粘々(ねばねば)と掻曇(かきくも)って、日が暮れると墨を流し
浮舟 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
恁(かく)て、數時間(すうじかん)を經(へ)たりし後(のち)、身邊(あたり)の人聲(ひとごゑ)の騷(さわ)がしきに、旅僧(たびそう)は夢(ゆめ)破(やぶ)られて、唯(と)見(み)れば變(かは)り易(やす)き秋(あき)の空(そら)の、何時(いつ)しか一面(いちめん)掻曇(かきくも)りて、暗澹(あんたん)たる雲(くも)の形(かたち)の、凄(すさま)じき飛天夜叉(ひてんやしや)の如(ごと)きが縱横無盡(じうわうむじん)に馳(は)せ𢌞(まは)るは
旅僧 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)