“一天”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いつてん64.7%
いってん35.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その時(とき)、横町(よこちやう)を縱(たて)に見通(みとほ)しの眞空(まぞら)へ更(さら)に黒煙(こくえん)が舞起(まひおこ)つて、北東(ほくとう)の一天(いつてん)が一寸(いつすん)を餘(あま)さず眞暗(まつくら)に代(かは)ると、忽(たちま)ち、どゞどゞどゞどゞどゞと言(い)ふ、陰々(いん/\)たる律(りつ)を帶(お)びた重(おも)く凄(すご)い
露宿 (旧字旧仮名) / 泉鏡花、泉鏡太郎(著)
朝ぼらけ一天(いつてん)晴れて黍の葉に雀羽たたくそのこゑきこゆ
雀の卵 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
折から一天(いってん)俄(にわか)に掻曇(かきくも)りて、颷(ど)と吹下す風は海原を揉立(もみた)つれば、船は一支(ひとささえ)も支(ささ)えず矢を射るばかりに突進して、無二無三(むにむさん)に沖合へ流されたり。
取舵 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
以前は、一天(いってん)俄(にわか)に掻(か)き曇って、ゴロゴロゴロゴロ鳴り出すと、とてもじっとして、家になんぞ、落ちついていられるもんではない。大急ぎで着物を着換えて停車場へ駈けつける。
雷嫌いの話 (新字新仮名) / 橘外男(著)