“颷”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ぴょう33.3%
つむじかぜ33.3%
33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そのうちに彼方の山峡から一ぴょうの人馬が駈け出でてさっと二手にわかれ、彼の進路をさえぎったかと思うと、突然、山上から声があった。
三国志:04 草莽の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
しかし、白河天皇、永保三年の噴火後、約五百年間というものは、すっかり活動をやめてしまい、ただつむじかぜのようなうす煙が絶頂から煙草をくゆらすように風になびいていたに過ぎなかった。
宝永噴火 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
折から一天いってんにわか掻曇かきくもりて、と吹下す風は海原を揉立もみたつれば、船は一支ひとささえささえず矢を射るばかりに突進して、無二無三むにむさんに沖合へ流されたり。
取舵 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)