“つむじかぜ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
旋風90.4%
颶風5.8%
1.9%
飈風1.9%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
旋風つむじかぜのような疾走がようやく終わると、多くの黒い人の群れがおびただしい灯に照らされながら、たちまち私たちの前に立ち現われて来ました。
ちひさな葬式さうしきながらひつぎあと旋風つむじかぜほこりぱらつたやうにからりとしてた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
何とも肚に据えかねる心持になって、居間へ引きかえそうとすると、扉の隙間から廿歳ばかりの娘が、美しい旋風つむじかぜのようになって飛び込んで来た。
魔都 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
木の根に縛られている又八と、その又八を三重四重みえよえに黒々と取り巻いて、彼の肉片でも要求しているような群犬の旋風つむじかぜである。
宮本武蔵:05 風の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
勿論もちろん旋風つむじかぜつねとて一定いつてい方向ほうかうはなく、西にしに、ひがしに、みなみに、きた
延元三年、親房は宗良親王を奉じて東下せしに、颶風つむじかぜに遭ひて、一行の船四散し、親房は常陸に漂着し、ひと先づ小田城に入る。
秋の筑波山 (新字新仮名) / 大町桂月(著)
船頭がお角のおもてを見つめたままでこう言いかけた時に、お角は颶風つむじかぜのように身を起して、
大菩薩峠:18 安房の国の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
その風が、颶風つむじかぜのようにさっ四辺あたりの枯葉を捲き上げました。
大菩薩峠:15 慢心和尚の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
しかし、白河天皇、永保三年の噴火後、約五百年間というものは、すっかり活動をやめてしまい、ただつむじかぜのようなうす煙が絶頂から煙草をくゆらすように風になびいていたに過ぎなかった。
宝永噴火 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
飈風つむじかぜに乗るように振袖はふっと浮いてと飛んで、台座に駆上ると見ると、男の目には、顔の白い翡翠かわせみが飛ぶ。