“ぐふう”の漢字の書き方と例文
語句割合
颶風100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
今からざっと百年前、二十歳はたちから三十代のフランツ・リストの磁石的じしゃくてき魅力は、全欧州至るところに五彩ごしき颶風ぐふうき起さずにはおかなかった。
楽聖物語 (新字新仮名) / 野村胡堂野村あらえびす(著)
丁ど颶風ぐふうでも來るやうな具合に、種々な考が種々のかたちになつて、ごた/\と一時にどツと押寄おしよせて來る………周三は面喰めんくらつてくわツとなつてしまふ。
平民の娘 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
ますます怪しいふくざつな感情と変化する、遥に颶風ぐふうの空から舞ひ降りて、斬首人ざんしゆにんのしやつぽに休息するほどの、捨身な感情とまでなつてしまふ。