“ハリケーン”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
颶風66.7%
大颱風33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
まさに、カリブ海の颶風ハリケーンの比ではないのだ。それは、ひょうという疾風の形容より、むしろもの凄い地鳴りといったほうがいいだろう。
人外魔境:03 天母峰 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
まさに一触即発のこの時、天は絶妙な劇作家的手腕をふるって人々を驚かせた。かの歴史的な大惨禍、一八八九年の大颶風ハリケーンが襲来したのである。
光と風と夢 (新字新仮名) / 中島敦(著)
難破船引揚業者(前々年の大颶風ハリケーンで湾内に沈没したままになっている軍艦二隻をアメリカがサモア政府に寄贈することになったので、其の引揚作業のため目下アピアに来ている。)
光と風と夢 (新字新仮名) / 中島敦(著)
もし今夜にでも南海特有の大颱風ハリケーンが襲来したならば、浸水のためこんな小さな敗残の艦などはたちまち覆没してしまわなければならなかったであろう。
ウニデス潮流の彼方 (新字新仮名) / 橘外男(著)
さもなくば南半球特有の大颱風ハリケーンによってさすがの海の狼も海底の藻屑と消え果てたものか、もしくば英豪艦隊に負わされし深傷ふかでのためにわずかに覆没ふくぼつを免かれつつも
ウニデス潮流の彼方 (新字新仮名) / 橘外男(著)