“あらし”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:アラシ
語句割合
暴風雨38.4%
36.6%
暴風18.0%
風雨4.0%
暴雨0.6%
颱風0.6%
大暴風0.3%
暴雨風0.3%
疾風0.3%
雪嵐0.3%
(他:2)0.6%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
暴風雨あらしにまぎれて、求援状を封じこめた竹筒を、お美夜ちゃんに持たして裏山づたい、谷川の流れに投げこんだものの……。
丹下左膳:03 日光の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
「それはあの、少しでも滝から先へ足踏をする者がございますと、暴風雨あらしになるッて、昔から申しますのでございますが。」
黒百合 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
彼はようやくのことでその港まで落ちのびることの出来たあらしはげしさを想って見て、思わずホッと息をいた。
新生 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
またあらしのように敵陣に殺到するとき、その先頭に輝いている唐冠の兜は、敵にとってどれほどの脅威であるかわからなかった。
(新字新仮名) / 菊池寛(著)
昔から何ほど暴風あらしが吹いても、この椎森のために、僕の家ばかりは屋根をがれたことはただの一度もないとの話だ。
野菊の墓 (新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)
その顔を見た瞬間に……又暴風あらしだな……と直覚した私は、空っぽになったウイスキーの瓶を頭の中で、クルクルと廻転させた。
幽霊と推進機 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
——風雨あらし待つ間の小鳥の目の恐怖おそれ、胸毛の乱れ、脚の戦慄わななき、それはうつして奥様の今の場合をたとえられましょう。
旧主人 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
そこで、あくる日、約束の時刻に行ってみると、果たしてたにの北方から風雨あらしのような声がひびいて来て、草も木も皆ざわざわとなびいた。
その中で、心のみが、天地と共に澄みきろうとすることは、暴雨あらしの中に、池の月影だけ揺れずにあろうとするよりも至難であった。
宮本武蔵:08 円明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「ば、馬鹿な事を! ワッハッハッ! それこそ凡夫の似非仁義えせじんぎ、云うて行われぬ坊主談義、勇士の聴くべき話ではないわい! た、白痴たわけた事を! ワッハッハッ!」と、暴雨あらしのように笑い退ける。
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
颱風あらし過ぎいたも冷えたるみのになにか蛙の時ならず鳴く
白南風 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)
颱風あらし過ぎいたも冷えたるみのになにか蛙の時ならず鳴く
白南風 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
トタンにたまらない鬼気にゾクゾクと襲われかかったが、これは大暴風あらしのアトの空腹と、疲労でヒョロヒョロになっていた神経が感じた幻覚だったかも知れない。
幽霊と推進機 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
あの曲馬団の暴雨風あらしの夜の最初の接吻! それは黒吉がまだとおの時であった……。
夢鬼 (新字新仮名) / 蘭郁二郎(著)
うちなるたま疾風あらし行方ゆくへいづこ、
独絃哀歌 (旧字旧仮名) / 蒲原有明(著)
滅びもはてぬ死のはね疾風あらし
独絃哀歌 (旧字旧仮名) / 蒲原有明(著)
グラン・プラトーと呼ばれる地点まで来た時、突然物凄い雪嵐あらしが一行を襲い、進むことも退くことも出来なくなって了った。
可愛い山 (新字新仮名) / 石川欣一(著)
わたしは颶風あらしにほぐれるすそを片手におさへて、
晶子詩篇全集 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
颶風あらしの空にりながら、
晶子詩篇全集 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
飄風あらし空より落ち、雲うち亂れ、
独絃哀歌 (旧字旧仮名) / 蒲原有明(著)