“大暴風”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おおあらし55.6%
あらし11.1%
おおしけ11.1%
おおじけ11.1%
おほあらし11.1%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ウッカリすると折角せっかく、根を張りかけた鮮海の漁業をドン底までタタキ付けられるかも知れない大暴風おおあらしが北九州の一角から吹き初めたもんだ。
爆弾太平記 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
三十日に大暴風おおあらしで阪の下に半日留められた外は、道中なんのさわりもなく、二人は七月十一日の夜品川に着いた。
護持院原の敵討 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
帆綱さえ激しく檣桁ほげたに巻きつきたれば、元来水夫にはあらぬ余の、いかでかこの大暴風おおあらしに帆を降す事を得べき、熟練せる水夫といえども、この場合ほばしらの上一間以上昇らば
南極の怪事 (新字新仮名) / 押川春浪(著)
その頃から空が曇り、浪が高く海岸に咆哮ほうこうして、本当の大暴風おおあらしとなって来ました。
少年と海 (新字新仮名) / 加能作次郎(著)
とまるで大暴風おおあらしのように騒ぎ出します。
オシャベリ姫 (新字新仮名) / 夢野久作かぐつちみどり(著)
トタンにたまらない鬼気にゾクゾクと襲われかかったが、これは大暴風あらしのアトの空腹と、疲労でヒョロヒョロになっていた神経が感じた幻覚だったかも知れない。
幽霊と推進機 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
「何でも十四五人乗りの大きな帆前船だったが、二人ばかりどうしても行方ゆくえが分らなかった。何しろお前、あのさきはしの暗礁へ乗り上げたので、——それで村中の漁夫りょうしがその大暴風おおしけの中に船をおろして助けに行ったのだが、あんな恐ろしいことはおらァ覚えてからなかった。」
少年と海 (新字新仮名) / 加能作次郎(著)
此の港は、此の土佐の荒海を往来ゆききする船のために、普請をしておるからには、神様がお叱りになるはずはない。ごろ暫く大暴風おおじけもせず、大波もないが、これは神様のお喜びになっておる証拠じゃ。それに此の普請は、此の釜礁を砕いてしまえば、すぐにりっぱな港になる。
海神に祈る (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
大暴風おほあらしうすずみ色の生壁なまかべにさくら許多ここだくたたきつけたり
(新字旧仮名) / 岡本かの子(著)