“おおしけ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
大時化33.3%
大暴風雨33.3%
大暴雨16.7%
大暴風16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「早よ帰らんと、大時化おおしけになるちゅうて、中ノ島の漁師が話しよる」
花と龍 (新字新仮名) / 火野葦平(著)
「なあに」と武男は茶をすすり果てて風月の唐饅頭とうまんじゅう二つ三つ一息に平らげながら「なあに、これくらいの風雨しけはまだいいが、南シナ海あたりで二日も三日も大暴風雨おおしけに出あうと、随分こたえるよ。 ...
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
けれど、その海へ乗っ切るまでに、何ぞ、予想もつかぬような大暴雨おおしけがやってこないとはいいきれない。
鳴門秘帖:04 船路の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
何しろお前、あのさきはしの暗礁へ乗り上げたので、——それで村中の漁夫りょうしがその大暴風おおしけの中に船をおろして助けに行ったのだが、あんな恐ろしいことはおらァ覚えてからなかった。
少年と海 (新字新仮名) / 加能作次郎(著)