“風雨”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ふうう44.1%
あらし38.2%
しけ8.8%
あめ2.9%
あめかぜ2.9%
ふきぶり2.9%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
さればこの中途半端の市街に対しては、風雨ふうう雪月せつげつ夕陽せきよう等の助けをるにあらずんば到底芸術的感興を催す事ができない。
風雨ふうう程度ていどよりも、むし幾十倍いくじふばいおそれいだきて、かれさへあらずば無事ぶじなるべきにと
旅僧 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
そのうちに、風雨ふううわって、せっかくがったが、いくたびとなくされたのです。
幽霊船 (新字新仮名) / 小川未明(著)
そこで、あくる日、約束の時刻に行ってみると、果たしてたにの北方から風雨あらしのような声がひびいて来て、草も木も皆ざわざわとなびいた。
——風雨あらし待つ間の小鳥の目の恐怖おそれ、胸毛の乱れ、脚の戦慄わななき、それはうつして奥様の今の場合をたとえられましょう。
旧主人 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
すなわち、わたしの意思に反抗する他の意思があって、その強い程度においては風雨あらしのごとく、火のごとく、その実力においてはかの鱶のごときものであった。
「外は風雨しけだというのに、内では祝言のしたくだ——しかしこのお差紙さしがみの様子では、おれも一肌ひとはだ脱がずばなるまいよ。」
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
「途方もない。この風雨しけに夜釣なんか出来るものか。魚は釣れず、濡鼠ぬれねずみになって、大洗(大笑い)になるまでさ」と洒落のめす。吾輩も負けてはおらず、
本州横断 癇癪徒歩旅行 (新字新仮名) / 押川春浪(著)
「そうかい。……」すけはふくみ笑いを持ったまま。「ま、どっちとも判断はまかせよう。それよりはむかしの縁。朝飯でもと言ってくれないか。ゆうべの風雨しけで命拾いをして来たばかりなのだ」
私本太平記:11 筑紫帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
時候のいい頃だからいいようなものの、朝から荒れ模様であった空が、午後には暴風雨あらしとなった。荒れ狂う風雨あめの音を聞くと出足もしぶり勝となるが、やっと勇気を出して出かける決心をした。
情鬼 (新字新仮名) / 大倉燁子(著)
これをさまると、一時ひとしきりたゝきつけて、屋根やねかきみだすやうな風雨あめかぜつた。
間引菜 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)