“大風雨”の読み方と例文
読み方割合
おおあらし100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
慶応元年六月十五日の夜は、江戸に大風雨おおあらしがあって、深川あたりは高潮たかしおにおそわれた。近在にも出水でみずがみなぎって溺死できし人がたくさん出来た。
半七捕物帳:34 雷獣と蛇 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
「戦争の騒ぎだけでもたくさんなところへ、こないだのような大風雨おおあらしじゃ、まったくやり切れない。とかく騒がしいことばかりだ。半蔵も気をつけて行って来るがいいぞ。」
夜明け前:02 第一部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
今夜、いよいよ死ぬという約束で、影のうすい男と女とは長い日のくれるのを待っていると、宵からの雨がやがて恐ろしい大風雨おおあらしになった。
半七捕物帳:34 雷獣と蛇 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)