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風雨
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あらし
ふりがな文庫
“
風雨
(
あらし
)” の例文
なるほど、その人たちに対して危害を加えはしませんでしたが、その
風雨
(
あらし
)
のすさまじいことは大変で、相手の者はみな彼の前に縮みあがってしまいました
世界怪談名作集:17 幽霊の移転
(新字新仮名)
/
フランシス・リチャード・ストックトン
(著)
それが
風雨
(
あらし
)
のために迷い出したので、鱗はなにかほかの魚のものであろうと説明する者もあった。いずれにしても、彼がゆくえ不明になったのは事実である。
異妖編
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
すなわち、わたしの意思に反抗する他の意思があって、その強い程度においては
風雨
(
あらし
)
のごとく、火のごとく、その実力においてはかの鱶のごときものであった。
世界怪談名作集:02 貸家
(新字新仮名)
/
エドワード・ジョージ・アール・ブルワー・リットン
(著)
われわれは船を停めて
救助艇
(
ボート
)
をおろしましたが、その晩はまるで
風雨
(
あらし
)
の起こる前のように静かな晩でしたのに、どうしてもその男の姿は見つかりませんでした。
世界怪談名作集:13 上床
(新字新仮名)
/
フランシス・マリオン・クラウフォード
(著)
建込んだ
汚
(
きたな
)
らしい家の屋根つづき、
風雨
(
あらし
)
の来る前の重苦しい空に映る
燈影
(
ほかげ
)
を望みながら、お雪とわたくしとは真暗な二階の窓に
倚
(
よ
)
って、互に汗ばむ手を取りながら
濹東綺譚
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
▼ もっと見る
奥様は短い一夜の夢で、長い間の味方までも御疑いなさるように成ましたのです。——
風雨
(
あらし
)
待つ間の小鳥の目の
恐怖
(
おそれ
)
、胸毛の乱れ、脚の
戦慄
(
わななき
)
、それはうつして奥様の今の場合を
譬
(
たと
)
えられましょう。
旧主人
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
御承知の通り、十二、十三の両日は強い
風雨
(
あらし
)
で、十四日は境内の掃除がなかなか忙がしゅうござりました。
半七捕物帳:66 地蔵は踊る
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
しかも真夜中ごろだというのに、
風雨
(
あらし
)
は起こっていました。
世界怪談名作集:13 上床
(新字新仮名)
/
フランシス・マリオン・クラウフォード
(著)
人の世に羽を撃つ
風雨
(
あらし
)
藤村詩抄:島崎藤村自選
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
そこで、あくる日、約束の時刻に行ってみると、果たして
渓
(
たに
)
の北方から
風雨
(
あらし
)
のような声がひびいて来て、草も木も皆ざわざわとなびいた。南の方も同様である。
中国怪奇小説集:04 捜神後記(六朝)
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
風雨
(
あらし
)
に
渇
(
かわ
)
き雲に
饑
(
う
)
ゑ
藤村詩抄:島崎藤村自選
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
去年の地震といい、ことしの
風雨
(
あらし
)
といい、江戸の人々もずいぶん残酷に
祟
(
たた
)
られたといってよい。
異妖編
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
風雨
(
あらし
)
に
渇
(
かわ
)
き雲に
饑
(
う
)
ゑ
若菜集
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
「いえ、もう遅いので……。ことしは二百十日の
風雨
(
あらし
)
で散々にやられてしまいました」
半七捕物帳:48 ズウフラ怪談
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
天の
風雨
(
あらし
)
に
雷霆
(
いかづち
)
に
藤村詩抄:島崎藤村自選
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
その年の秋に強い
風雨
(
あらし
)
があって、わたしの家の壁に雨漏りの
汚点
(
しみ
)
が出た。
ゆず湯
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
その年の秋に強い
風雨
(
あらし
)
があって、わたしの家の壁に雨漏りの
汚点
(
しみ
)
が出た。たいした仕事でもないから近所の人に頼もうと云うことになって、早速徳さんを呼びにやると、徳さんは
快
(
こころよ
)
く来てくれた。
綺堂むかし語り
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
“風雨”の解説
風雨(ふうう)とは、風と雨とを指す語。雨風(あめかぜ)とおよそ同義であるが、日本の気象としても使われる前者、使われない後者という違いはある。また後者は、「雨まじりの風」という、風を主体とした意味で用いられることもある。
(出典:Wikipedia)
風
常用漢字
小2
部首:⾵
9画
雨
常用漢字
小1
部首:⾬
8画
“風”で始まる語句
風
風情
風邪
風采
風呂
風体
風呂敷
風貌
風靡
風呂敷包