大暴風雨おおしけ)” の例文
実にお誂向あつらいむきのところに来てくれたよ。註文したって無い大暴風雨おおしけに取巻かれた一軒屋だ。聴いている者は飯爨めしたきのりんだけだ。ウン。あの若い朝鮮人だよ。
爆弾太平記 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
「なあに」と武男は茶をすすり果てて風月の唐饅頭とうまんじゅう二つ三つ一息に平らげながら「なあに、これくらいの風雨しけはまだいいが、南シナ海あたりで二日も三日も大暴風雨おおしけに出あうと、随分こたえるよ。 ...
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)