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『球突場の一隅』
ふりがな文庫
『
球突場の一隅
(
たまつきばのいちぐう
)
』
夕方降り出した雨はその晩遅くまで続いた。しとしととした淋しい雨だった。丁度十時頃その軽い雨音が止んだ時、会社員らしい四人達れの客は慌しそうに帰っていった。そして後には三人の学生とゲーム取りの女とが残った。 室の中には濁った空気がどんよりと静 …
著者
豊島与志雄
ジャンル
文学 > 日本文学 > 小説 物語
初出
「新小説」1916(大正5)年2月
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約29分(500文字/分)
朗読目安時間
約48分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
被
(
ベール
)
下
(
おろ
)
奴
(
やっこ
)
助
(
す
)
突棒
(
キュー
)
慌
(
あわただ
)
新鮮
(
フレッシュ
)
球台
(
たまだい
)
熱
(
ほて
)
檜葉
(
ひば
)
麦酒
(
ビール
)
選
(
よ
)
滅入
(
めい
)
洒々
(
しゃあしゃあ
)
洋盃
(
コップ
)
方
(
かた
)
後球
(
あとだま
)
大柄
(
おおがら
)
八手
(
やつで
)
先刻
(
さっき
)