“嵐:あらし” の例文
“嵐:あらし”を含む作品の著者(上位)作品数
宮沢賢治9
ロマン・ロラン8
島崎藤村6
野村胡堂6
泉鏡花5
“嵐:あらし”を含む作品のジャンル比率
文学 > フランス文学 > 小説 物語23.1%
文学 > 英米文学 > 小説 物語7.1%
文学 > 日本文学 > 小説 物語1.9%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
彼はようやくのことでその港まで落ちのびることの出来たあらしはげしさを想って見て、思わずホッと息をいた。
新生 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
またあらしのように敵陣に殺到するとき、その先頭に輝いている唐冠の兜は、敵にとってどれほどの脅威であるかわからなかった。
(新字新仮名) / 菊池寛(著)
と云うのは、直助権兵衛と書かれたその下には、その役のあらし村次郎むらじろうの名がしたためられてあったからだ。
人魚謎お岩殺し (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
まへいかりを蒙古まうこあらしきたえ、鞍山あんざん溶鉱炉ようこうろかしめ!
そうした陶酔のぎわに、彼のはげしい情火が、ムラ/\と彼の身体からだ全体を、あらしのように包むのだった。
真珠夫人 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
そして私心のない理論家らが、暴力の哲学者らが、善良な風見として、彼らの上方につっ立って、あらしを告げる赤旗となっていた。
なにかののしるような声、嘲笑ちょうしょうするようなわめき、それらがあらしのごとく、かれをとりまいた心地ここちがした。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
この表面うわべのにぎやかさにかかわらず、強いあらしを待ち受けるような気味の悪い静かさが次第に底の方で街道を支配し始めた。
夜明け前:02 第一部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
これも神代を其儘そのままつまらぬものをも面白く感ずるは、昨宵ゆうべあらし去りて跡なく、雲の切れ目の所所
風流仏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
たけりくるうあらしにもまれて黒暗々こくあんあんたる波濤はとうのなかを、さながらの葉のごとくはしりゆく小船がある。
少年連盟 (新字新仮名) / 佐藤紅緑(著)
そして、そこから私が身を起こしたころには、過ぐる七年の間続きに続いて来たような寂しいあらしの跡を見直そうとする心を起こした。
(新字新仮名) / 島崎藤村(著)
私共は熱情もあるが理性がある! 私共とは何だ! 何故なぜ私とは書かぬ、何故複数を用いた? 時雄の胸はあらしのように乱れた。
蒲団 (新字新仮名) / 田山花袋(著)
ぬばたまのよるさりれば巻向まきむく川音かはとたかしもあらしかもき 〔巻七・一一〇一〕 柿本人麿歌集
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
まどごしにつきおしりてあしひきのあらしきみをしぞおもふ 〔巻十一・二六七九〕 作者不詳
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
——しかし、あらしが過ぎ去った後、ふたたび泉を捜してその水を飲もうとしたとき、彼はもう何にも見出さなかった。
それが、乗り込んでから、十八日目の夜のことで、戸外のやみには、恐ろしいあらしえ狂っておりました。
紅毛傾城 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
彼はひくのをやめて、これから起ころうとするあらしを思っては前もって震え上がりながらも、大胆に言ってのけた。
僕は眼を視張ってたずねた。なんとも名状しがたい爽快なあらしが僕の胸のうちには更に新しく火の手を挙げた。
吊籠と月光と (新字新仮名) / 牧野信一(著)
「いやそうとはいえまい」とゴルドンは思案顔しあんがおに「昨夜のあらしにおそれて舟が出ないのかもしらんよ」
少年連盟 (新字新仮名) / 佐藤紅緑(著)
節子を中心にして起って来た強いあらしは過去の生涯の中での一つのキャタストロオフであったように見えて来た。
新生 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
くさめをすると、まるで雷が鳴るやうな、すごい音がして、木や草はあらしにあつたやうに吹きなびかされる。
虹猫の大女退治 (新字旧仮名) / 宮原晃一郎(著)
華やかなあらし捲起まきおこしたこの新夫婦、稲舟美妙の結合は、合作小説「峰の残月」をお土産みやげにして喝采かっさいされた。
田沢稲船 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
さあ、もうみんな、あらしのように林の中をなきぬけて、グララアガア、グララアガア、野原の方へとんで行く。
オツベルと象 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
私は港の息づまるようなよどんだ空気に堪え切れなくて、港の外はあらしであっても、帆をあげたいのです。
斜陽 (新字新仮名) / 太宰治(著)
先日の「あらしの夜の会談」に就いての僕の手紙が、たいへん君の御気に召したようで、うれしいと思っている。
パンドラの匣 (新字新仮名) / 太宰治(著)
心乱れたこの王は、虚無にさいなまれて、あらしに吹きゆがめられつつ燃えさかる炎のように、いらだっていた。
あらしのやうな苦しみが、栄蔵の心を過ぎていつたあとだつたけれど、さらにまた繰り返し繰り返し心は痛んだ。
良寛物語 手毬と鉢の子 (新字旧仮名) / 新美南吉(著)
昼より風出でてこずえることしきりなり、冬の野は寒きかな、すさあらしのすさまじきかな。
田舎教師 (新字新仮名) / 田山花袋(著)
そう云って瑠璃子は初めてニッコリ笑った。あらしの過ぎ去った後の平和を思わせるような、寂しいけれども静かな美しい微笑ほほえみだった。
真珠夫人 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
そこで彼はパイプに火をつけ、背をかがめて、例の悪洒落わるじゃれあらしが過ぎ去るのを静かに待った。
そして口々から揚げる口ぎたない呶罵どば嘲弄ちょうろう、笑い声まで、あらしとばかりきこえてくる。
私本太平記:08 新田帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
あらしのような声つなみがいくたびかくりかえされて、月は三方みかたはらの東から西へまわった。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
逍遙子はあらしに似たる批評家の花にならざるを怪めども、われは逍遙子が花に慈なるに過ぎて、風を憎むことの太甚はなはだしきを怪めり。
柵草紙の山房論文 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)
が、それはヘルゼッゲンの頂上からでもなく、またあらしの吹いているあいだでもなかったにちがいない。
これはレイヴン・ロックの暗い谷間に出没し、冬の夜、あらしの前には金切り声をあげるのが聞えるのだ。
彼はただあらしの前の木の葉のそよぎを感じ、重苦しいその場の雰囲気のなかに、いたずらに清川と葉子との気持を模索するにすぎないのだった。
仮装人物 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
その時、まるで、あらしのやうに黄色なものが出て来て、フウをつかんで地べたへたゝきつけ、ひげをヒクヒク動かしました。それはねこ大将でした。
鳥箱先生とフウねずみ (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)
おまえのような天使の中にもその虫けらが巣くっていて、おまえの血の中にあらしを巻き起こすんだ。
あらしを免れて港に入りし船のごとく、たぎつ早瀬の水が、わずかなる岩間のよどみに、余裕を示すがごとく、二人はここに一夕の余裕を得た。
春の潮 (新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)
ゆふぐれのくもびみだれ、れてく あらしのうちに、時雨しぐれをぞきく
歌の話 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
テレーギン アイヴァゾーフスキイあたりに描かせたら、さぞいいあらしの絵ができるだろうねえ。
正義と云い人道と云うは朝あらしに翻がえす旗にのみ染めいだすべき文字もんじで、繰り出す槍の穂先には瞋恚しんいほむらが焼け付いている。
幻影の盾 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
それは、あらしの合間を縫って、どこからともなく響いてくる、漠然とした物音があったからだ。
紅毛傾城 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
外では夜に入るとともに豪雨にひどいあらしが吹き添って来たと思われて、よっぴて荒れ狂うていたが、私はそれとは反対にかえって安らかに眠りにちた。
狂乱 (新字新仮名) / 近松秋江(著)
次郎は、かれらが眼を光らせ、耳をそばだてて聞いている沈黙ちんもくの底に、すさまじくうずを巻いている感情のあらしを明らかに感ずることができた。
次郎物語:05 第五部 (新字新仮名) / 下村湖人(著)
その時になって見ると、過ぐる七年を私はあらしの中にすわりつづけて来たような気もする。
(新字新仮名) / 島崎藤村(著)
「私の話も、朝倉先生の話も、すっかりあらしきとばされた形だったが、こんなふうだと、今度の塾生は、いつもとは少し調子がちがうかもしれないね。」
次郎物語:05 第五部 (新字新仮名) / 下村湖人(著)
坂東ばんどうひころう尾上おのえきくろうあらし三五ろう
おせん (新字新仮名) / 邦枝完二(著)
ええ それは雪りやあらしがやつて来る前 お天気がかはりさうになるからです
こうして自らをしかっているうちにも、あらしに似た恋ごころは守人の心身をかきむしる。
つづれ烏羽玉 (新字新仮名) / 林不忘(著)
くめあらし粂吉は、その突き当りの二畳ばかりな狭い場所に、一枚のビラ幕を下げて鏡台をひかえていましたが、そこへ一人の出方でかたが腰をかがめて、
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
障子が二枚はずれてね『すっかりあらしになった』とつぶやきながら障子を立てたんだ。
風野又三郎 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
彼のお梶に対して懐いたあらしのような激動は、たちまぎ始めたのである。
藤十郎の恋 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
きまくだん×(16)あらしなか生命せいめいしてたゝかふおまへたちおれたちの前衛ぜんゑい、あゝ×××××(17)
外へ廻つて見ると、此の間のあらしの後で、屋根のもれを見た時の梯子が、その儘お勝手の横に掛けてあります。これも『此處から入りました』の證據の一つです。
ずん/\ときて紙縷こよりをよるに、意地いぢわるのあらしまたもやおとて、たてかけしかさのころころところががりいづるを
たけくらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
彼はいろいろと考えた。あらしの暗雲をはらんで物凄ものすごいまでに沈滞した前田鉄工場! それに対していかなる手段を取るべきか? 彼はその対策に迷った。
仮装観桜会 (新字新仮名) / 佐左木俊郎(著)
波が、青い穏かな波が、無限のあらしにあおられて、今にも狂いまわりそうに想えた。
壊滅の序曲 (新字新仮名) / 原民喜(著)
たとえば「アジアのあらし」の最後の巻に現われる、嵐の描写のごときがそれである。
映画芸術 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
其処そこはもはや生物の世界ではなく、暗黒な砂漠のあらしが狂い、大塩湖だいえんこ干上ひあがった塩床が、探険者の足を頑強にこばんでいる土地である。
『西遊記』の夢 (新字新仮名) / 中谷宇吉郎(著)
「紅筆の願文は、あらしの後で、堂を修復する話があつてから、見付かつたのですね」
そうして一切を忘れながら、その流れの方向に、あらしのような勢いで筆を駆った。
戯作三昧 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
風は夜になっていよいよ強く吹き、九時頃から雨もまじり、本当のあらしになった。
斜陽 (新字新仮名) / 太宰治(著)
今にもあらしになりそうな空の下を悲痛にたたきつけられた巨人が歩いていた。
鎮魂歌 (新字新仮名) / 原民喜(著)
ところが熊は少しも倒れないであらしのように黒くゆらいでやって来たようだった。
なめとこ山の熊 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
陳氏はあらしのような拍手はくしゅ一緒いっしょに私の処へ帰って来ました。
ビジテリアン大祭 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
暗い時代のあらしから彼が逃げ込むようにするところも、その自分の家であった。
夜明け前:03 第二部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
見ればお辰はよりどころなき朝顔のあらしいて露もろく、此方こなたに向いて言葉はなく深く礼して叔父に付添つきそい立出たちいずる二タあし三足め
風流仏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
一本の白楊樹はくようじゅあらしに打たれて、窓の前でみりみり音していた。
正三は夢の中で、あらしみくちゃにされてちているのを感じた。
壊滅の序曲 (新字新仮名) / 原民喜(著)
ほそき身の寄り添わば、幹吹くあらしに、根なしかずらと倒れもやせん。
薤露行 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
「またあらしになりますよ。風がまったく変です。」私は工夫に云ひました。
化物丁場 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)
其処そこに常に種々の変化はあらしの如く起り、雲の如く過ぎ去ってゆく。
俳句への道 (新字新仮名) / 高浜虚子(著)
また/\あらし来り申すべくなど人々申をり候を聞き、愚僧心痛一方ならず。
榎物語 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
ホールでは拍手はくしゅの音がまだあらしのように鳴ってります。
セロ弾きのゴーシュ (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
江戸の大地震後一年目という年を迎え、震災のうわさもやや薄らぎ、この街道を通る避難者も見えないころになると、なんとなくそこいらはあらしの通り過ぎたあとのようになった。
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
ある日庭を歩いて居ると、突然東の方からあらしの様な羽音はおとを立てゝ、おびただしい小鳥のむれ悲鳴ひめいをあげつゝ裏の雑木林ぞうきばやしに飛んで来た。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
程なく孫の巨人がグウー、ゴーと、まるで大きな岩穴へ、あらしが吹き入るやうないびきをかいて眠つてしまひましたので、二人はこつそりと手を引き合つて、逃げ出しました。
漁師の冒険 (新字旧仮名) / 宮原晃一郎(著)
そこには、どんな叫び声をも一のみにするあらしと潮の叫喚があった。
海に生くる人々 (新字新仮名) / 葉山嘉樹(著)
男の子は男の子だけに、消極的にしろ積極的にしろ自身の行動を取ることもできるのだったが、女の子はそういったあらしのなかにも、じっと堪え忍んで家を守らなければならなかった。
仮装人物 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
あらし吹く尾上をのへのさくら散らぬ間を心とめけるほどのはかなさ
源氏物語:05 若紫 (新字新仮名) / 紫式部(著)
秋の夜というものは、こうした山の家でなくても身にしむものの多いものであるのに、まして峰のあらしも、庭に鳴く虫の声も絶え間なくてここは心細さを覚えさせるものに満ちていた。
源氏物語:49 総角 (新字新仮名) / 紫式部(著)
峰のあらしの戸を敲く声は地獄よりの使者の来たれるかとも思われたり
空家 (新字新仮名) / 宮崎湖処子(著)
掻かれた雪はあらしあおられ濛々もうもうと空へ立ち昇る。
八ヶ嶽の魔神 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
かばの木はあわてて枝が一ペんにがたがたふるへ、狐もそのけはひにどうかしたのかと思って何気なくうしろを見ましたら土神がまるで黒くなってあらしのやうに追って来るのでした。
土神と狐 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)
あらしのようなものの墜落する音のほかは真暗でなにもわからない。
夏の花 (新字新仮名) / 原民喜(著)
樺の木はあわててえだが一ぺんにがたがたふるえ、狐もそのけはいにどうかしたのかと思って何気なくうしろを見ましたら土神がまるで黒くなってあらしのように追って来るのでした。
土神ときつね (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
観ずれば松のあらしも続いては吹かず息を入れてからがすさまじいものなり俊雄は二月三月は殊勝に消光くらしたるが今が遊びたい盛り山村君どうだねと下地を見込んで誘う水あれば
かくれんぼ (新字新仮名) / 斎藤緑雨(著)
あさぢふの露の宿りに君を置きて四方よもあらしぞしづ心なき
源氏物語:10 榊 (新字新仮名) / 紫式部(著)
あらしのために若干の枝は吹き折られたが、幹は揺るがなかった。
そういってをみはったのはあらし三五ろうであった。
おせん (新字新仮名) / 邦枝完二(著)
あらしの風のそよと吹けば丹誠凝らせしあの塔も倒れやせんと疑わるるとは、ええ腹の立つ、泣きたいような、それほどおれのないやつか、恥をも知らぬやっこと見ゆるか
五重塔 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
がそれも、友達に抗議されて不本意ながら重大な変更を余儀なくされ、同時に作曲した「あらし」が、異邦フランスのパリ博覧会で演奏され、熱狂的な喝采を博したことも皮肉ひにくである。
楽聖物語 (新字新仮名) / 野村胡堂野村あらえびす(著)
なれどもあらし平等びやうどうものぞかし。
暁月夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
そのうえ、彼女の心を乱したあらしは、もう通り過ぎていた。
馭者の正勝は固く唇をみ締めながら馬を追った。彼の沼のような落ち着きのうちには、激しい敵愾心てきがいしんあらしのように乱れているのだった。彼はそれをじっと抑えつけていた。
恐怖城 (新字新仮名) / 佐左木俊郎(著)
何か寄り合いをしている田舎の人たちが、この有名な頭飾りを遠くに見つけ、それが騎馬の一隊に取りまかれて跳ぶように動いているのを見ると、彼らはいつもあらしの来襲にそなえたものである。
可痛いたはしのあらしへぬ花のかんばせ
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
「あのひところしてください。」——この言葉ことばあらしのやうに、いまでもとほやみそこへ、まつ逆樣さかさまにおれをおとさうとする。
藪の中 (旧字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
クリストフは近くあらしが吹き起こるのを予見していた。