“漾”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
ただよ73.1%
たゞよ16.1%
たた3.2%
ただ2.2%
ただよい1.1%
たゞよは1.1%
1.1%
ゆら1.1%
よう1.1%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“漾”を含む作品のジャンル比率
文学 > 日本文学 > 小説 物語2.1%
文学 > 日本文学 > 日記 書簡 紀行1.1%
文学 > 日本文学 > 評論 エッセイ 随筆0.2%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
私は思わずビクリとして顔を上げた。弱々しい、物悲しい微笑をただよわしている博士の顔を仰いだが又、ハッと眼を伏せた。
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)
今度は前の椿が、ちょっと傾いて招くように見えて、それが寄るのを、いま居た藻の上に留めて、先のはただよって、別れて行く。
半島一奇抄 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
日暮頃までに百あまりの鰹を獲つた。そしてもとの入江に入つて船をつないだのは、夕映が真赤に海にたゞよふ頃であつた。
厄年 (新字旧仮名) / 加能作次郎(著)
其の晩も二人は町や海岸を散歩して、帰つてからも遅くまで月光のたゞよひ流れてゐる野面のづらを眺めながら話してゐた。
或売笑婦の話 (新字旧仮名) / 徳田秋声(著)
すると、長方形の板の下の小さい眼は、芥子粒けしつぶより小さい二粒の涙をたたえているのが見える。
不周山 (新字新仮名) / 魯迅(著)
井戸のなかの水は、朝のとほりに、静かに円くたたへられて居る。
ゑみただふるまなじり微醺びくんに彩られて、更に別様のこびを加へぬ。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
碧色の瞳は何処と信ってっかり見詰めないような平静な光りをただよわせて居る。
決闘場 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
ジェインは微笑ほほえんだ。智に澄んだ瞳のやや冷やかな光がそのただよいに消える。
ジェイン・グレイ遺文 (新字旧仮名) / 神西清(著)
女はない調子で低くかう云ふと、蒼褪あをざめた顔に、かすかな小皺をたゞよはせて冷やかに笑つた。
あはれ あるなしのかぜにしも らぐや
独楽 (新字旧仮名) / 高祖保(著)
それに のりうつつて ゆらいでゐる
独楽 (新字旧仮名) / 高祖保(著)
一身をわれに任せよと言いし御者は、風波に掀翻きんぽんせらるる汽船の、やがて千尋ちひろの底に汨没こつぼつせんずる危急に際して、蒸気機関はなおよう々たる穏波をると異ならざる精神をもって
義血侠血 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)