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漾々
ふりがな文庫
“漾々”の読み方と例文
読み方
割合
ようよう
100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ようよう
(逆引き)
波は
漾々
(
ようよう
)
として遠く
烟
(
けむ
)
り、月は
朧
(
おぼろ
)
に一湾の
真砂
(
まさご
)
を照して、空も
汀
(
みぎは
)
も
淡白
(
うすじろ
)
き中に、立尽せる二人の姿は墨の
滴
(
したた
)
りたるやうの影を作れり。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
彼はその中へ飛び込んで、恍惚として泳ぎ、
漾々
(
ようよう
)
として波のまにまにただよい、そして嵐の中に全く沈んでしまうことができる。
神童
(新字新仮名)
/
パウル・トーマス・マン
(著)
渠はひしとわが身を
抱
(
いだ
)
きて、松の幹に打ち当てつ。ふとかたわらを見れば、
漾々
(
ようよう
)
たる霞が池は、霜の置きたるように
微黯
(
ほのぐら
)
き月影を宿せり。
義血侠血
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
漾々(ようよう)の例文をもっと
(5作品)
見る
漾
漢検1級
部首:⽔
14画
々
3画
“漾”で始まる語句
漾
漾人
漾蕩
漾虚集
“漾々”のふりがなが多い著者
尾崎紅葉
パウル・トーマス・マン
有島武郎
泉鏡花
太宰治