“たゞよ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
71.2%
24.2%
漂流1.5%
辿1.5%
1.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
深閑しんかんとして、生物いきものといへばありぴき見出せないやうなところにも、何處どことなく祭の名殘なごりとゞめて、人のたゞようてゐるやうであつた。
東光院 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)
沈んだ冷たい空気が常に家の中にたゞようて居る。暗い重い沈黙が家人の心を圧して居る。あゝこの塊がとれたら如何に胸のすくことであらう……。
厄年 (新字旧仮名) / 加能作次郎(著)
あかつきころになつてやうやみづきたので、二人ふたりそのなかり、いま何處いづく目的めあてもなく、印度洋インドやう唯中たゞなかなみのまに/\漂流たゞよつてるのである。
二人ふたり三人みたりづゝ、いづくへくともらず、いづくからるともかず、とぼ/\したをんなをとこと、をんななとこと、かげのやうに辿たゞよ徜徉さまよふ。
露宿 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)