“不知哉”の読み方と例文
読み方割合
いさや100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
いうまでもなく、この男は、藤夜叉の養父であり、そしてこの附近の、不知哉いさや川の上流の一村に扶持ふちをいただいている佐々木家お抱えの田楽師である。
私本太平記:05 世の辻の帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
かねて当城におあずかり申していた、不知哉いさや丸の君も、越前ノまえ藤夜叉ふじやしゃ)も、いまはご心配にはおよびません。
私本太平記:11 筑紫帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
犬上郡の野路をすぎ、不知哉いさや川(昔はいさら川)を行くてに見出したときである。華やかな旅装の一と群れが河原に立ちよどんで、頻りとこっちを振向いていた。
私本太平記:01 あしかが帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)