“藪不知”の読み方と例文
読み方割合
やぶしらず100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
十坪程の土間に、離れ離れに三四脚のテーブルが置かれ、常緑樹の大きな鉢植えが、その間々に、八幡やわた藪不知やぶしらずの竹藪の感じで並んでいる。
猟奇の果 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
さては深更よふけまで営業している理髪店まであるに至っては、私のようなそそっかしいものは、うっかり飛び込んだらとんだ八幡の藪不知やぶしらず、出口も入り口もわからなくなってしまうかもしれない。
艶色落語講談鑑賞 (新字新仮名) / 正岡容(著)
「何が何だか分りゃしない。まるで八幡やわた藪不知やぶしらず這入はいったようなものだ」
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)