“読人不知”の読み方と例文
読み方割合
よみびとしらず100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
後撰集雑二に「難波なにはがた汀のあしのおいのよにうらみてぞふる人のこゝろを」というのが読人不知よみびとしらずになって出て居るが、兼盛の歌である。
連環記 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
『古今集』の中でも割に古い歌と思われる読人不知よみびとしらずの歌、つまり作者不明の歌には、万葉風の感じられる歌もあるが、大体の特色をなす声調は
中世の文学伝統 (新字新仮名) / 風巻景次郎(著)
此は民謡風な読人不知よみびとしらずの歌だが、後に大伴坂上郎女おおとものさかのうえのいらつめが此歌を模倣して、「青山を横ぎる雲のいちじろく吾とまして人に知らゆな」(巻四・六八八)という歌を作った。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)