“いさや”の漢字の書き方と例文
語句割合
不知哉100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
おあるじの隠し子、不知哉いさや丸と藤夜叉ふじやしゃのことでも、どんなに長い日蔭の日を送ったことか。
私本太平記:11 筑紫帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
まったくこの場には無関係な感傷が尊氏の胸をふとすみのようにした。——藤夜叉が生んだ不知哉いさや丸である。いちども膝に抱いたこともない子だった。不愍ふびんな生れ性ではあった。
私本太平記:13 黒白帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
直義の手にひきとられていた養子の左兵衛佐直冬さひょうえのすけただふゆ(幼名、不知哉いさや丸)は、この一月ごろ、西国探題の名目をうけて、こつねんと都を去り、備後のともへんにとどまって、しきりに
私本太平記:13 黒白帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)