“曲事”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
くせごと51.9%
きょくじ18.5%
きよくじ11.1%
ひがごと11.1%
キヨクジ3.7%
まがこと3.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
売僧まいす、その袖の首は、何としたものじゃ、僧侶の身にあるまじき曲事くせごと有体ありていに申せばよし、いつわり申すとためにならぬぞ」
轆轤首 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
玄関を出るときに五郎三郎は二人にささやいて、外記は魂のぬけた奴、この上にどんな曲事きょくじ仕出来しでかそうも知れない。
箕輪心中 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
魂のぬけた奴、どのやうな曲事きよくじを仕出さうも知れぬ。もし思案に能はぬことあらば、早速にわしまで知らせてまゐれ。よいか。
箕輪の心中 (旧字旧仮名) / 岡本綺堂(著)
お艶の曲事ひがごとはまだこれのみでなし、年に二度の湯治行き、あれをお前さん達は、並の湯治とお思ひかへと、得意顔に説き出せば、藤助ホクホクうなづきて
野路の菊 (新字旧仮名) / 清水紫琴(著)
羽柴筑前事、御届ケニモ及バズ、勝手ニ帰陣ツカマツリ候段、言語道断ゴンゴダウダン曲事キヨクジ屹度キツト御折檻ゴセツカン被下可クダサルベヤウ——
新書太閤記:05 第五分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「曲る」は禍津日まがつひ曲事まがことなどのマガで、なおきに反し、普通には避けらるべき行為である。
八坂瓊之曲玉考 (新字新仮名) / 喜田貞吉(著)