“曲舞”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
くせまい53.8%
くせまひ15.4%
クセマヒ15.4%
くせま7.7%
キヨクブ7.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
高貴の姫君と申しましても恥ずかしからぬあでやかさ、それに、生花、和歌、茶の湯、曲舞くせまい、小鼓、何んでも出来て、その上才智も人に勝れ
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
唱門師を大夫といった例は、古くは『経覚私要鈔』(『大日本史料』引)応仁二年二月二十七日条に、「高台寺辺京の若大夫と申声聞曲舞くせまひ云云、三人同童也云云」
俗法師考 (新字新仮名) / 喜田貞吉(著)
其までの間は、新形の説経として、謡曲類似の詞曲と「曲舞クセマヒ」とを持ち、ハラへや、屋敷ヤシキぼめをして居たのである。
国文学の発生(第二稿) (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
宴は朝から始まって、ゆうがた、空におぼろ月のかゝる頃までつゞいたが、莚の上にところ/″\燈火が運び込まれた時分、いたく酔った則重は座頭につゞみを打たせて自らうたいながら曲舞くせまいを舞った。
寺の雅楽を、ことほぎの身ぶり・神楽のふりごとに交へて砕いたもので、正舞に対する曲舞キヨクブの訓読である。