“祓”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
はら59.7%
はらい16.1%
ハラ11.3%
はらひ4.8%
はらえ3.2%
はらへ1.6%
はろ1.6%
ハラヘ1.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
日本では神代の太古から、早く既にあったらしい。中臣なかとみはらいに現われている。「国津罪とは生の膚断ち、死の膚断ち、白人しろうと古久美」
神州纐纈城 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
昔の方の人型ひとがたはらいをして人に代わって川へ流すもの)か肖像を絵にかせたのかを置いて、そこで仏勤めをしようという気に近ごろなりました
源氏物語:51 宿り木 (新字新仮名) / 紫式部(著)
又、農作物は神物であつて、そこなふ者の罪のあがなひ難い事を言うて、ハラへの事始めを述べ、其に関聯して、鎮魂法の霊験を説いて居る。
お正月の済んでしまつた頃から、私等はもうおはらひが幾月と幾日いくかすれば来ると云ふことを、数へるのを忘れませんでした。
私の生ひ立ち (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
何処いずこの町とも分らぬが、或処で寂心が偶然ふと見やると、一人の僧形の者が紙の冠を陰陽師おんようじの風体を学び、物々しげにはらえするのが眼に入った。
連環記 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
ここに驚きかしこみて、あらきの宮にませまつりて、更に國の大幣おほぬさを取りて生剥いきはぎ逆剥さかはぎ阿離あはなち溝埋みぞうみ屎戸くそへ上通下通婚おやこたはけ馬婚うまたはけ牛婚うしたはけ鷄婚とりたはけ犬婚いぬたはけの罪の類を種種くさぐさぎて、國の大はらへして
土地の者はおそおののいて、玄妙観へ往って魏法師にこの怪事をはろうてくれと頼んだ。
牡丹灯籠 牡丹灯記 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
=光孝帝ノ世代、貞観殿ノ南ニ、少女ノ死髪ヲ見出デ、諸司シヨシ釈典シヤクテンヲシテ、三十日ノハラヘヲス。
平の将門 (新字新仮名) / 吉川英治(著)