“ハラ”のいろいろな漢字の書き方と例文
ひらがな:はら
語句割合
38.9%
16.7%
11.1%
11.1%
5.6%
5.6%
5.6%
解釈5.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
人間の形代なるハラへのモノは、少々意味が変つて居る。別の物に代理させると言ふ考へで、道教の影響が這入つて居るのである。
国文学の発生(第二稿) (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
郎女樣のお從兄イトコ惠美の若子ワクゴさまのおハラ樣も、當麻眞人のおぢやげな——。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
マトイアテルヨリハ、ワガ思念開陳シネンカイチン体系タイケイスジミチチテリ、アラワナル矛盾ムジュンモナシ、一応イチオウ首肯シュコウアタイスレバ、我事ワガコトオワレリ、白扇ハクセンサットヒライテ、スネノハラウ。
創生記 (新字新仮名) / 太宰治(著)
彼の久しくハラんでゐた、溌剌たる処女の誕生であつた。
其神の常在る国を、大空に観じては高天タカマハラと言ひ、海のあなたと考へる村人は、常世トコヨの国と名づけて居た。
わたくしは毎年冬の寝覚ねざめに、落葉を掃く同じようなこの響をきくと、やはり毎年同じように、「老愁ハ葉ノ如クハラヘドモ尽キズ蔌蔌タル声中又秋ヲ送ル。」と言った館柳湾たちりゅうわんの句を心頭に思浮べる。
濹東綺譚 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
是に其ミメ須勢理毘売命、蛇の比礼ヒレを其夫に授けて、申し給わく、其蛇わんとせば、此比礼を三度振りて、打ハラい給えと詔給う。故教のごとし給いしかば、蛇自ら静りし故に、やすく寝給いき。
比較神話学 (新字新仮名) / 高木敏雄(著)
千鳥は外貌ミテクレ十分、解釈ハラが違つてゐた。立女形の役どこであつても、立女形の腹で演ずべき蜑処女ではなかつたからである。千鳥で失敗し、静御前で成功するなどは思ひもよらなかつた。
芸の有為転変相 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)