“寝覚”のいろいろな読み方と例文
旧字:寢覺
読み方割合
ねざめ75.0%
ねざ21.7%
ねおぼえ1.7%
ねさ1.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そうでしたか。景蔵さんには寝覚ねざめで行きあいましたっけ。まあ、お役所の方も、おしかりということで済みました。つまらない疑いを
夜明け前:03 第二部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
「女房を? そうさね……何だかおつりきに聞えるじゃねえか、早く一人押ッ付けなきゃ寝覚ねざめが悪いとでも言うのかい?」
深川女房 (新字新仮名) / 小栗風葉(著)
と大声あげて、団扇うちわ太鼓をたたきながら、唱名しょうみょうしているのを、ひょいひょい寝覚ねおぼえのままに聞くほど、おそくまで念じていることがあった。
戦争雑記 (新字新仮名) / 徳永直(著)
書持の兄、家持が天平勝宝二年に作った歌に、「夜くだちに寝覚ねさめて居れば河瀬かはせこころもしぬに鳴く千鳥かも」(巻十九・四一四六)というのがある。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)