“ねざ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
寝覚56.5%
寝醒21.7%
根差8.7%
寢覺8.7%
寢醒4.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
みぞれの降る夜半よわに、「夜は寒みあられたばしる音しきりさゆる寝覚ねざめを(母いかならん)」と歌って家の母のなさけを思ったり
田舎教師 (新字新仮名) / 田山花袋(著)
お浜とても、今まで寝醒ねざめのよいことばかりはなかったのですが、今という今、苦しがる郁太郎のかおに文之丞の末期まつごの色がある。天井でさわぐ鼠の音、それが文之丞の声。
大菩薩峠:02 鈴鹿山の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
いうまでもなく、かかる標準を最初から理論で組立てるべきではなく、深く直観に根差ねざすべきなのはもとよりである。ここで民俗博物館との差異が起る。
民芸四十年 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
勿論もちろんなんこともなくうたがひだけでんだのだが、一おもはぬところかしてしまつた誰彼たれかれ、あまり寢覺ねざめがよかつたはずいが、なんでも物事ものごと先驅者せんくしや受難じゆなん一卷ひとまきとすれば
麻雀を語る (旧字旧仮名) / 南部修太郎(著)
「無駄だよ、止すがいゝ。それに亭主の死骸の側で手荒なことをしちや、いかに御用でも寢醒ねざめがよくねえ」