“ねさ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
値下25.0%
寝覚25.0%
直下25.0%
音冴25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そこで、そのみせは、子供こどもあたまを八せん値下ねさげしました。すると、はたして、主人しゅじんかんがえたように、おきゃくは、みんなそのやすみせへやってきました。
五銭のあたま (新字新仮名) / 小川未明(著)
こんど、子供こどもたちは、みんな、このやすいほうのみせへやってきました。主人しゅじんは、五せん値下ねさげをしたかわり、ろくろく石鹸せっけんもつけなければ、香水こうすいなどは、まったくつけませんでした。
五銭のあたま (新字新仮名) / 小川未明(著)
書持の兄、家持が天平勝宝二年に作った歌に、「夜くだちに寝覚ねさめて居れば河瀬かはせこころもしぬに鳴く千鳥かも」(巻十九・四一四六)というのがある。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
諸国和製砂糖殖え立、旧冬より直段ねだんはたと下落致し、当分に至り、猶以て、直下ねさげの方に罷成り
南国太平記 (新字新仮名) / 直木三十五(著)
ポン、ポン! ……音冴ねさえをみすまして阿波守、白足袋たびの爪さき静かにすべり出る……。
鳴門秘帖:01 上方の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)