“すぐした”の漢字の書き方と例文
語句割合
直下100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
何でも濠洲へ出稼ぎして居る自分の弟が死んで遺身かたみとして大金を送って来たと云う事で、其の金を以て主人の屋敷を買い取り、此の塔の時計室の直下すぐしたに在る座敷を自分の居間にして
幽霊塔 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)
それは、一階には手のとどかない高い書棚の本をとるために軽い梯子はしごのあるのを幸い、これを音のすると思われる直下すぐしたへ掛け、それに昇って一体何の音であるのかをたしかめてみようと考えた。
階段 (新字新仮名) / 海野十三(著)
わたしくとともに、直下すぐした三番町さんばんちやうと、見附みつけ土手どてには松並木まつなみきがある……大方おほかた玉蟲たまむしであらう、としんじながら、うつくしいむしは、かほに、玉蟲色たまむしいろ笹色さゝいろに、一寸ちよつと口紅くちべにをさしてたらしくおもつて
番茶話 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)