トップ
>
直下
>
すぐした
ふりがな文庫
“
直下
(
すぐした
)” の例文
今
憂
(
うれい
)
の
重荷
(
おもに
)
を
負
(
お
)
うて
直下
(
すぐした
)
に働いて居る彼爺さん達、
彼処
(
あち
)
此処
(
こち
)
に鳶色に
焦
(
こが
)
れた
欅
(
けやき
)
の下
樫
(
かし
)
の木蔭に平和を夢みて居る
幾個
(
いくつ
)
の
茅舎
(
ぼうしゃ
)
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
カテドラルの
直下
(
すぐした
)
の家の三階に金字で画家ヷン・ダイクの生れた家だと書いてあるのを見附けて、
其
(
その
)
家の一部にある
煙草
(
たばこ
)
屋で記念の絵葉書を買つた。
巴里より
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
「いや、何もない。分ったことは、あの社長室の
直下
(
すぐした
)
の四階は、
石垣
(
いしがき
)
という建築師の事務所、その下の三階は空き部屋だ。両方とももう戸が
閉
(
しま
)
っていて、調べようにも方法がない」
五階の窓:01 合作の一(発端)
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
何でも濠洲へ出稼ぎして居る自分の弟が死んで
遺身
(
かたみ
)
として大金を送って来たと云う事で、其の金を以て主人の屋敷を買い取り、此の塔の時計室の
直下
(
すぐした
)
に在る座敷を自分の居間にして
幽霊塔
(新字新仮名)
/
黒岩涙香
(著)
それは、一階には手のとどかない高い書棚の本をとるために軽い
梯子
(
はしご
)
のあるのを幸い、これを音のすると思われる
直下
(
すぐした
)
へ掛け、それに昇って一体何の音であるのかを
確
(
たしか
)
めてみようと考えた。
階段
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
▼ もっと見る
私
(
わたし
)
は
聞
(
き
)
くとともに、
直下
(
すぐした
)
の
三番町
(
さんばんちやう
)
と、
見附
(
みつけ
)
の
土手
(
どて
)
には
松並木
(
まつなみき
)
がある……
大方
(
おほかた
)
玉蟲
(
たまむし
)
であらう、と
信
(
しん
)
じながら、
其
(
そ
)
の
美
(
うつく
)
しい
蟲
(
むし
)
は、
顏
(
かほ
)
に、
其
(
そ
)
の
玉蟲色
(
たまむしいろ
)
笹色
(
さゝいろ
)
に、
一寸
(
ちよつと
)
、
口紅
(
くちべに
)
をさして
居
(
ゐ
)
たらしく
思
(
おも
)
つて
番茶話
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
皇帝の
御
(
お
)
居間の
直下
(
すぐした
)
に当ると云ふ広場などは人間の
塊
(
かたまり
)
で身動きの成らぬ程であつたが、自分達は自動車に乗つて居たお蔭で
辛
(
から
)
うじて通り抜ける事が出来た。
巴里より
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
“直下”の意味
《名詞》
直下(ちょっか)
真下。直ぐ下。
まっすぐ下ること。
(出典:Wiktionary)
直
常用漢字
小2
部首:⽬
8画
下
常用漢字
小1
部首:⼀
3画
“直下”で始まる語句
直下承当