“玉蟲”の読み方と例文
新字:玉虫
読み方割合
たまむし100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
定吉の指さしたのを見ると、小艶の右のこめかみに深々と吹矢の突つ立つた跡があつて、襟まで流れた血が、玉蟲たまむし色に固まりかけてをります。
父はと言へば御維新の後々あとあとまでもチヨン髷をゆひ、「玉蟲たまむしのやうに光る着物を着た」好い男と言はれた。
地方主義篇:(散文詩) (旧字旧仮名) / 福士幸次郎(著)
わたしくとともに、直下すぐした三番町さんばんちやうと、見附みつけ土手どてには松並木まつなみきがある……大方おほかた玉蟲たまむしであらう、としんじながら、うつくしいむしは、かほに、玉蟲色たまむしいろ笹色さゝいろに、一寸ちよつと口紅くちべにをさしてたらしくおもつて
番茶話 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)