“笹色”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ささいろ50.0%
さゝいろ50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ひどいこと!」と柳眉りゅうび逆立さかだち、こころげきして団扇うちわに及ばず、たもとさきで、向うへ払ふと、怪しい虫の消えたあとを、姉は袖口そでくちんでいてりながら、同じ針箱の引出から、二つ折、笹色ささいろべにいた
蠅を憎む記 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
豆菊は、笹色ささいろに光る口臙脂くちべにから、その紅さを、顔じゅうにちらして
かんかん虫は唄う (新字新仮名) / 吉川英治(著)
べに笹色さゝいろよそほひこらして、月光げつくわうけて二葉ふたは三葉みは、たゞべに點滴したゝごとく、みねちつつ、ふちにもしづまずひるがへる。
魔法罎 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
唇から付いたんなら、もう少しうつすり付きますが、筒の口は紅が笹色さゝいろになつてゐるほど付いてるでせう。それは、紅皿から指で筒の口へなすつたものに相違ありません