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『蠅を憎む記』
ふりがな文庫
『
蠅を憎む記
(
はえをにくむき
)
』
いたづら為たるものは金坊である。初めは稗蒔の稗の、月代のやうに素直に細く伸びた葉尖を、フツ/\と吹いたり、﨟たけた顔を斜めにして、金魚鉢の金魚の目を、左から、又右の方から視めたり。 やがて出窓の管簾を半ば捲いた下で、腹ンばひに成つたが、午飯 …
著者
泉鏡花
ジャンル
文学 > 日本文学 > 小説 物語
初出
「文芸界」1901(明治34)年6月
文字種別
新字旧仮名
読書目安時間
約7分(500文字/分)
朗読目安時間
約11分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
汚
(
きたの
)
恁
(
こう
)
結
(
いわ
)
艶
(
つやや
)
習慣
(
ならい
)
合
(
かな
)
為
(
せ
)
御顔
(
おんかんばせ
)
顔
(
つら
)
頭
(
かぶり
)
頬
(
ほっ
)
幼
(
いとけな
)
直
(
ただち
)
小
(
ちいさ
)
為
(
す
)
退
(
しりぞ
)
微妙
(
みみょう
)
飛退
(
とびしさ
)
仰向
(
あおむき
)
三
(
みっ
)
頭
(
こうべ
)
瞬
(
またたき
)
押
(
おっ
)
部屋
(
ここ
)
懈
(
た
)
唯
(
と
)
一寸
(
ちょいと
)
香
(
こう
)
疋
(
びき
)
細
(
こまか
)
留
(
とま
)
張
(
はり
)
苛
(
いら
)
頭
(
つむり
)
引出
(
ひきだし
)
引
(
ひっ
)
面
(
めん
)
其
(
それ
)
紅
(
くれない
)
挟
(
はさま
)
然
(
そ
)
午飯
(
おひる
)
単
(
ただ
)
為
(
し
)
渦
(
うずま
)
戦
(
そよ
)
法
(
ほう
)
転
(
ころが
)
睨
(
ね
)
暫時
(
しばらく
)
心着
(
こころづ
)
暴
(
あら
)
御手
(
おんて
)
未
(
ま
)
紅
(
べに
)
幽
(
かすか
)
早
(
は
)
此
(
こ
)
此方
(
こなた
)
尖
(
さき
)
袖口
(
そでくち
)
寝返
(
ねがえり
)
密
(
そっ
)
視
(
なが
)
気
(
け
)
跨
(
またが
)
睜
(
みひら
)
算
(
さん
)
汚
(
よご
)
中
(
なか
)
丸々
(
まるまる
)
予
(
かね
)
些
(
ち
)
畳
(
たたみ
)
他
(
た
)
留
(
と
)
何
(
なん
)
而
(
そ
)
入交
(
いりまじ
)
其
(
そ
)
露
(
つゆ
)
隙
(
ひま
)
切
(
せつ
)
鉄
(
くろがね
)
身震
(
みぶるい
)
鳴
(
なら
)
清々
(
せいせい
)
払
(
はた
)
端厳
(
たんごん
)
激
(
げき
)
咽喉
(
のんど
)
可
(
よ
)
腹
(
はら
)
半
(
なか
)
散々
(
ちりぢり
)
給
(
たま
)
蛆
(
うじ
)
網
(
あみ
)
細眉
(
ほそまゆ
)
繻子
(
しゅす
)