“寝返”のいろいろな読み方と例文
旧字:寢返
読み方割合
ねがえ41.2%
ねがえり35.3%
ねがへ11.8%
ねがへり11.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
いて寝返ねがえりを右に打とうとした余と、枕元の金盥かなだらいに鮮血を認めた余とは、一分いちぶすきもなく連続しているとのみ信じていた。
思い出す事など (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
寝返ねがえりに七輪を蹴倒して、それから燃え出して、裾へうつる時分に、熱いから土間へころがって、腹を冷していたんだそうで。
式部小路 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
さうさう下向したむき寝返ねがへりを仕初めたのも這ひ出したのも一緒の日からでしたね、牛乳を飲む時には教へられないのに瓶を持ち合つて上げましたね、あなたがたはね
遺書 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
水臭い者とも知らず、這箇こつちは一心に成つて思窮おもひつめてゐる者を、いつか寝返ねがへりを打れて、突放されるやうな目につたと為たら、その棄てられた者の心の中は、どんなだと思ひますか
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)