“思窮”の読み方と例文
読み方割合
おもひつ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
火鉢ひばちりて宮は、我をうしなへるていなりしが、如何いか思入おもひいり、思回おもひまは思窮おもひつむればとて、解くべきにあらぬ胸の内の、つひに明けぬやみ彷徨さまよへる可悲かなしさは
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
人は最期さいごの一念でしようを引くと云ふから、私はこの事ばかり思窮おもひつめて死にます。貫一さん、この通だから堪忍して!
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
善く女の一念と云ふ事を申しますけれど、思窮おもひつめますと、男よりは女の方が余計夢中に成つて了ひますとも
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)