“思回”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おもひまは33.3%
おもひめぐ33.3%
おもひめぐら33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
火鉢ひばちりて宮は、我をうしなへるていなりしが、如何いか思入おもひいり、思回おもひまは思窮おもひつむればとて、解くべきにあらぬ胸の内の、つひに明けぬやみ彷徨さまよへる可悲かなしさは
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
さなきだに寝難いねがたかりし貫一は、益す気の澄み、心のえ行くに任せて、又いたづらにとやかくと、彼等の身上みのうへ推測おしはかり推測り思回おもひめぐらすの外はあらず。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
あやしみ問はるるにはくも答へずして、貫一は余りに不思議なる今日の始末を、その余波なごりは今もとどろく胸の内にしたた思回おもひめぐらして、又むなししんいたみ、こんは驚くといへども、我やいかる可き、事やあはれむべき
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)