“寝所”のいろいろな読み方と例文
旧字:寢所
読み方割合
ねどこ44.4%
しんじょ29.6%
ふしど7.4%
ねどころ7.4%
しんじよ7.4%
ねぐら3.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
随分日用品や仏具なども沢山ある。そこには炊事場も寝所ねどこも皆調えてある。その前にお婆さんから貰って来たヤクの乾皮を水に浸した。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
岡部伍長は、線一本引いてない方眼紙の上をにらみつけながら、丸刈まるがりのあたまを、やけにガリガリとかいて、寝所しんじょへ立った。
未来の地下戦車長 (新字新仮名) / 海野十三(著)
ようとすると、蒼白い月光が隈なくうすものを敷たように仮の寝所ふしどを照して、五歩ばかり先に何やら黒い大きなものが見える。
ひるかりしてけものしよくとし、夜は樹根きのね岩窟がんくつ寝所ねどころとなし、生木なまきたいさむさしのぎかつあかしとなし、たまゝにて寝臥ねふしをなす。
大井は抜刀ばつたうを手にして新塾に這入はひつて来た。先づ寝所しんじよあたゝかみをさぐつてあたりを見廻して、便所の口に来て、立ちまつた。しばらくして便所の戸に手を掛けて開けた。
大塩平八郎 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
寝所ねぐらへ帰る鳥の群が、赤い夕陽をしのぎながら、ふもとの方へ翔けて行った。
神州纐纈城 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)