“しんじよ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
寝所28.6%
寢所28.6%
寢處28.6%
寝処14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
これ此家このや旦那だんな殿の寝所しんじよならめと腰障子をすこしつきやぶりて、是より入つて見れば夫婦枕をならべて、前後も知らず連れぶしいびきに、(中略)まづ内儀ないぎの顔をさしのぞいて見れば
案頭の書 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
委敷くはしく言上に及びければ中納言樣には深く御滿悦遊ごまんえつあそばし汝ならでは然樣さやうの働きは成まじとの御賞美の御意なりまた御意には越前はさぞ夜明よあけ待遠成まちどほなるべし明朝は六ツ時登城すべし然樣さやうに計ひ申す可との御意なれば夫々の役々へ御登城の御觸出ふれいだしに及びける夫よりは御寢所しんじよへも入せられず直樣すぐさま御月代を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
櫻町さくらまち殿との最早もはや寢處しんじよたまひしころか、さらずば燈火ともしびのもとに書物しよもつをやひらたまふ、らずばつくゑうへかみべてしづかにふでをやうごかしたまふ、かせたまふはなにならん、何事なにごとかの御打合おんうちあはせを御朋友おほういうもとへか
軒もる月 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
桜町さくらまち殿との最早もはや寝処しんじより給ひしころか。さらずは燈火ともしびのもとに書物をやひらき給ふ。らずは机の上に紙をべて、静かに筆をや動かし給ふ。
軒もる月 (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)