寢處しんじよ)” の例文
新字:寝処
一門のたより、天下の望みをつなぐ御身なれば、さすがの横紙よこがみやぶりける入道にふだうも心を痛め、此日あさまだき西八條より遙々はる/″\の見舞に、内府ないふも暫く寢處しんじよを出でて對面あり、半晌計はんときばかて還り去りしが
滝口入道 (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)
櫻町さくらまち殿との最早もはや寢處しんじよたまひしころか、さらずば燈火ともしびのもとに書物しよもつをやひらたまふ、らずばつくゑうへかみべてしづかにふでをやうごかしたまふ、かせたまふはなにならん、何事なにごとかの御打合おんうちあはせを御朋友おほういうもとへか
軒もる月 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)