“寝処”のいろいろな読み方と例文
旧字:寢處
読み方割合
ねどこ50.0%
しんじよ25.0%
ふしど25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
もう一人は車夫くるまやでさ。生れてから七転びで一起もなし、そこで通名とおりなをこけ勘というなし。前の晩に店立たなだてをくったんで、寝処ねどこがない。
式部小路 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
桜町さくらまち殿との最早もはや寝処しんじより給ひしころか。さらずは燈火ともしびのもとに書物をやひらき給ふ。らずは机の上に紙をべて、静かに筆をや動かし給ふ。
軒もる月 (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)
暑かりし日を寝処ふしどより起き来しが向ひの山はあをく暮れむとす
つゆじも (新字旧仮名) / 斎藤茂吉(著)