“ふしど”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
臥床62.6%
臥所16.5%
臥戸5.2%
臥房3.5%
寝所1.7%
臥処1.7%
0.9%
伏床0.9%
伏戸0.9%
伏所0.9%
寝処0.9%
寢所0.9%
0.9%
床房0.9%
臥内0.9%
臥寢0.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
臥床の中で、私はひとり目を醒ました。夜明けに遠く、窓の鎧扉の隙間から、あるかなきかの侘しい光が、幽明のやうに影を映して居た。
宿命 (旧字旧仮名) / 萩原朔太郎(著)
あの方が臥所からお起きになつて、雪のやうに白い靴下をお穿きになるため、あの可愛らしいおみ足をおのせになる足臺も見たい……。
狂人日記 (旧字旧仮名) / ニコライ・ゴーゴリ(著)
客の帰りし中川は長き談話に疲れけん臥戸に入りてに就きぬ。妹のお登和嬢疲れは兄に劣らねども大原家の事心にかかりて臥戸に入らんともせず。
食道楽:秋の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
「お疲れであろう。まあ、こよいは臥房へ入っておやすみなさい」と、すすめた。
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
わが心あらしのぎたらむがごとし寝所に居りて水飲みにけり
つゆじも (新字旧仮名) / 斎藤茂吉(著)
家ざくら散り過ぎぬれば鶯も臥処荒れぬと思ふらんかも
礼厳法師歌集 (新字旧仮名) / 与謝野礼厳(著)
佐助は春琴の苦吟する声に驚き眼覚めて次の間よりけ、急ぎ燈火を点じて見れば、何者か雨戸をじ開け春琴が戸に忍入りしに、早くも佐助が起き出でたるけはいを察し
春琴抄 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
思ひ煩へる事さへも心自ら知らず、例へば夢の中に伏床を拔け出でて終夜、水のを迷ひつくしたらん人こそ、さながら瀧口が今の有樣に似たりとも見るべけれ。
滝口入道 (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)
しかし要が美佐子と二人で一つ伏戸に寝ると云うのも随分「長いこと」ではあった。
蓼喰う虫 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
彼等の夜の伏所は小さな木箱である。中に藁を敷き、裏窓の軒下に置いてある。
兎と猫 (新字新仮名) / 魯迅(著)
暑かりし日を寝処より起き来しが向ひの山はく暮れむとす
つゆじも (新字旧仮名) / 斎藤茂吉(著)
草びらは終りの寢所
有明集 (旧字旧仮名) / 蒲原有明(著)
三ツ許りへ呉よと頼み置き床房へ入てける其夜丑滿の頃に起出て彼の握り飯を懷中なし兼て奪取し二品を所持し最早夜明に程近緩々と行べしと下男善助に暇乞し感應院をぞ立出たりとて
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
す事もあらねば、貫一は臥内に入りけるが、むと為ればに、めて、そのままにるとともに、様々の事思ひゐたり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
高手小手りあげ傍らなる着置ヤレ/\大騷ぎをしたりと云ながら其身は臥寢たりけり
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)