臥房ふしど)” の例文
これよりはその時のさまを樂しき夢に見んとぞおもふ。便びんなきアントニオよと語りもあへず、ジエンナロはおのが臥房ふしどに跳り入りぬ。
「お疲れであろう。まあ、こよいは臥房ふしどへ入っておやすみなさい」と、すすめた。
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
臥房ふしどなき人の裸形らぎやうの「痛み」
有明集 (旧字旧仮名) / 蒲原有明(著)
移し早こくすぎたれば皆々臥房ふしどへ入にける天忠は翌朝よくてうは何時より早く起出おきいで小姓の次助佐助兩人に今日は御客人おきやくじんが山見物けんぶつにお出なれば其方共御案内致すべし別して地獄谷のあたりは他國の人にはめづらしく思はるべければ能々よく/\御案内申せよと言付いひつけられ神ならぬ身の小姓兩人はかしこまりしと支度したくして三人を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)