兎と猫うさぎとねこ
わたしどもの裏庭の奥に住んでいる三太太は、夏のうち一対の白兎を買取り、彼の子供等の玩具にした。 この一対の白兎は乳離れがしてから余り長くはないらしく、畜生ではあるが彼等の天真爛熳を見出される。しかし真直ぐに立った小さな赤味を帯びた耳と、ぴく …