“蹶”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
42.3%
つまず19.2%
つまづ7.7%
けっ7.7%
7.7%
3.8%
けり3.8%
たふ3.8%
つま3.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
人を入て別話わかればなしを持出したから、あたしゃもう踏んだりたりの目に逢わされて、口惜くやしくッて口惜しくッて、何だかもうカッと逆上のぼせッちまって
平凡 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
しこうして彼が九てん十起、堅忍けんにん不抜ふばつ、いよいよ窮していよいよ画策かくさくし、いよいよつまずきていよいよ奮うに至っては、恐らくは十の松陰あるも、また及ぶ所無けん。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
われ何處どこくんだ。こうれ」勘次かんじつかまうとしたがおつぎはねぢつてさつさとく。勘次かんじあわてゝ草履ざうり爪先つまさきつまづきつゝおつぎのあといた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
妊娠四箇月の細君の体はその金盥の上に横倒れになった。章一は怒りにまかせて足でまたその腰のあたりをけった。
一握の髪の毛 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
市郎は我を忘れてね起きた。精一ぱいの声を振絞ふりしぼって、「助けてれ。角川市郎はここにいるぞ。」
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
堅庭は向股むかももに蹈みなづみ、沫雪なすはららかして、稜威の男建をたけび、蹈みたけびて、待ち問ひたまひしく、「何とかも上り來ませる」と問ひたまひき。
「蹶たな、わたしを、親でもけりやしない、わたしを蹶やがったな」
一握の髪の毛 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
兵法へいはふに、百にして(四六)おもむものは、上將じやうしやうたふし、五十にしておもむものは、(四七)ぐんなかいた
(急いで出ようとして敷居につまずく。)「あぶないぞナ。」「なに大丈夫サ、大丈夫天下の志サ。おい車屋、真砂町まさごちょうまで行くのだ。」
初夢 (新字新仮名) / 正岡子規(著)