“真砂町”のいろいろな読み方と例文
旧字:眞砂町
読み方割合
まさごちょう90.5%
まさごちやう9.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
(急いで出ようとして敷居につまずく。)「あぶないぞナ。」「なに大丈夫サ、大丈夫天下の志サ。おい車屋、真砂町まさごちょうまで行くのだ。」
初夢 (新字新仮名) / 正岡子規(著)
真砂町まさごちょう喜三郎きさぶろう——若くて野心的で、平次の心酔者なる御用聞が、風呂敷に包んだまま、三百両の小判を持って来て見せたのです。
「いや、真砂町まさごちやうのは三等局で電報はかけられないんだよ。これから本郷局へ行く気でゐるんだが……」
イボタの虫 (新字旧仮名) / 中戸川吉二(著)
兄妹ふたりは本郷真砂町まさごちやうの素人屋にへやを並べてゐて、信吾は高等学校へ、静子はなにがしの美術学校へ通つた。当時少尉の松原政治が、兄妹ふたりに接近し始めたのは、其後間もなくの事であつた。
鳥影 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)