“喜三郎”の読み方と例文
読み方割合
きさぶろう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
真砂町まさごちょう喜三郎きさぶろう——若くて野心的で、平次の心酔者なる御用聞が、風呂敷に包んだまま、三百両の小判を持って来て見せたのです。
が、しまいには彼もを折って、求馬の顔を尻眼にかけながら、喜三郎きさぶろうの取りなしを機会しおにして、左近の同道を承諾した。
或敵打の話 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
喜三郎きさぶろうは心配の余り、すぐにも医者を迎えたかったが、病人は大事の洩れるのをおそれて、どうしてもそれを許さなかった。
或敵打の話 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)