“真砂座”の読み方と例文
読み方割合
まさござ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
山崎紫紅やまざきしこう君の「上杉謙信うえすぎけんしん」が世に出たのも此の年であったと記憶している。舞台は真砂座まさござで伊井蓉峰君が謙信に扮したのである。
綺堂むかし語り (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
水のうえには荷物船やぽっぽ蒸汽が忙しそうに往来し、そこにも暮らしい感じがあった。伊井や河合かわいの根城だった真砂座まさござは、もう無くなっていた。
縮図 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
浜町の家には、近くの中洲なかず真砂座まさござにたむろしていた、伊井、河合、村田、福島、木村などの新派俳優の下廻りが、どっちが楽屋かわからないほど入込んでいた。